第6回天上天下唯我独奇書読書会開催のお知らせ

Happy Barthday!!

 

 ある意味では、僕、Nicoです。ボブ・ディランが「行けたら行く」と言ってノーベル文学賞を受賞したのを知ってる人も、実はその前にジョン・バースが「もらえるならもらう」と言って必死に賞もらおうとしてたことは知らないのでは?今年2017年はバースがデビューして60周年、アメリカ屈指のポストモダン-メタフィクション奇書作家にして万年ノーベル文学賞落選候補筆頭、愉快な天才ジョン・バースのHappy Barth-yearを皆で祝おうではありませんか!

「バースは初めて…」というアナタでも大丈夫!『酔いどれ草の仲買人』『やぎ少年ジャイルズ』『レターズ』などのいずれ劣らぬ大作の前に、この読書会はチャーミングな中編集『キマイラ』からスタートします。バースに興味ある方は今がチャンスです!今から50日オペレーターを増員してお待ちしています!!

 

日時:2017年3月11日(土)14:00~17:00

場所:新宿「らんぶる」地下席

課題奇書:ジョン・バース『キマイラ』(新潮社、國重純二訳)

 

『キマイラ』はアラビアンナイトに登場するシェヘラザードの妹を語り手にした短編「ドニヤーザード物語」と、ギリシア神話の英雄譚に材を取った2つの中編「ペルセウス物語」「ベレロフォン物語」からなる中編集です。キマイラとはベレロフォンが倒すライオンとヤギとヘビの複合した怪物の名であり、名は体を表すというようにこの作品の複層性・異形性も表しています。第2回奇書会で読んだ『アラビアの夜の種族』や、第3回で取り上げた『優雅で感傷的な日本野球』の「日本野球創生綺譚」にも思わず手が伸びるところです。

 今回のお題は、「それぞれの物語の語り手は、誰に・何のために語っているのか?」とします。ややこしい小説なので(読み始めればすぐわかります)できれば早めに読み、当日までいろいろ考えをめぐらせてきてください。

 初めて参加される方は、人数調整の関係で@bachelor_keatonへ事前に参加希望のご連絡を頂けますよう。

 それでは、作者バースになりかわりまして、当日のバース・デイパーティーにて皆さまをお待ちしております。

 

Nico